「あなたらしく、美しさに満ちた人生を。」― 新商品『SAYA』開発者インタビュー

SAYAインタビュー

私たちの内側にある“美しさ”を空間から引き立てるインテリアを。
そんな想いから誕生した新シリーズ『SAYA』。
今回は、開発者の溝口さんに、開発の裏側やこだわりについてじっくり伺いました。

「美しさ 」を形にする

溝口さん:
日々、家具のデザインや設計をしている中で、どうしても「どうすれば売れるのか」といったビジネス的な視点が中心になってしまうことが多いんです。でも、その一方で「それが本当にユーザーにとって最適なものなのか?」という葛藤もずっと抱えていました。
そんな中で、経営陣から「高級ラインをつくってみないか」という提案をもらったのが『SAYA』のスタートでした。ただ、そこで単に“高級=豪華”を目指すのではなく、誰に向けてつくるのかということをもう一度見つめ直したんです。

溝口さん:
まず、「どんな人に、どんな価値を届けたいか」をとことん掘り下げていきました。
「高級ライン」という前提があったため、そのラインにふさわしいお客様像を探るべく、都心部に暮らす人々のライフスタイルや価値観について調査を進めたんです。

溝口さん:
その中で見えてきたのが、自分らしさを大切にし、暮らしにも美しさを求める未婚女性たちの存在でした。さらに掘り下げていくと、彼女たちは“自分なりの美学”を持ち、それを日常の中で自然に表現していることに気づきました。
見た目の美しさだけでなく、言葉遣いや所作、もの選びの基準にまでその美意識が表れていて…それがとても素敵だなと感じたんです。
万人受けする平均点の家具ではなく、使う人の暮らしや価値観にしっかり寄り添うものをつくりたい。そんな想いから、『SAYA』は“美しさ”をコンセプトに、細部まで丁寧に仕上げた高級ラインとして誕生しました。

溝口さん:
そうなんです。だから「ただキレイな家具」ではなくて、“その人の内側の美しさを引き立てるような存在”を目指そうと。名作家具のように、そこにあるだけで空間が整い、背筋が自然と伸びるような空気感。そんな感覚的な美しさを家具で表現できたらと思いました。

SAYAリビング01

デザインと素材に込めた想い

溝口さん:
いちばん大事にしたのは、「使っていないときも美しいこと」ですね。
家具って、あくまで生活の道具なので、便利さや使いやすさは大前提。でも、それだけじゃ物足りないなと思っていて…。だからこそ、ただ“機能的”であるだけじゃなくて、空間にあるだけで絵になるような、そんな存在感を持たせたくて。

溝口さん:
素材感や陰影にこだわりました。

たとえばテーブルの脚にはひねりを加えたデザインを取り入れていて、光の角度で陰影が変わるようにしているんです。素材も無垢材をたっぷり使っていて、ピンクゴールドのステンレスは光沢の出方が本当に綺麗なんですよ。

美と実用性の両立を追求して

溝口さん:
もちろんです。そこも妥協せず、しっかり設計しました。
たとえば「Chair-1」という椅子は、人間工学に基づいて設計していて、体のゆがみや負担を考えた、姿勢を崩しすぎないバランスにしています。

溝口さん:
そうですね。女性の体格に合わせて、椅子やソファの座面はやや浅めに。あとは、扉が静かに閉まるダンパー機能をつけたり、細部にも“静かな心地よさ”を意識しました。

名前に込めたメッセージ

溝口さん:
「SAYA/サヤ」は女性的な響きであることと、ひとつは、刀を収める“鞘”からのインスピレーションです。鞘って、刀身の形にぴったりと合った合理的なフォルムでありながら、とても美しい造形をしていますよね。その佇まいが、私たちの家具づくりのコンセプトに重なると感じました。

溝口さん:
ありがとうございます。家具って、ずっと暮らしのそばにある存在だからこそ、使う人に寄り添い、包み込むような存在
そんな願いも込めて、「SAYA」と名付けたんです。

SAYAリビング02

「美しさ」を問いかける家具でありたい

溝口さん:
SAYAは、素材や質感、そして造形美をとことん追求した家具です。
何が“美しい”と感じるかは人それぞれ。だからこそ、この家具に出会ったときに、「自分にとっての美しさって何だろう?」って、ふと立ち止まってもらえたらうれしいです。
その気づきが、暮らしの中でささやかな喜びや誇りにつながってくれたら開発者として、これ以上の幸せはありません。

SAYAインタビュー
開発部:溝口さん

SAYAシリーズ

SAYAバナー
tacINTERIORについて

お得な最新情報はこちらをフォロー!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です